仏法が拘置所に入る
霊隠寺が杭州市南郊拘置所に書籍を寄贈す

800冊以上の心の書籍

箱積みにした寄贈の書籍

寄贈の書籍を整理する雲林図書館の文海法師

 2014年3月20日の午前、霊隠寺から杭州市南郊拘置所心霊図書館へ書籍を寄贈する儀式が挙行された。今回寄贈した書籍は『仏教常識問答』『布施の芸術』『釈迦牟尼佛伝』など350種類以上、800冊以上に達した。

 杭州市南郊拘置所心霊図書館へ書籍を寄贈するきっかけについて、霊隠寺雲林図書館の文海法師は次のように語った、「霊隠寺は人生の智慧に満ち、中国伝統文化を高揚する書籍をご縁のある人々に読んでもらいたいという願望をずっと持ってきた。そして、多くの人々がこれらの書籍を読んで、不幸の中にあっても正しい方向を失わず、また騒々しい世の中を生き抜くのに力と頼りとならんことを祈ってきた。ご縁があって、『都市快報』の中の「杭州市南郊拘置所心霊図書館が流動本棚を計画」という報道を読んで、霊隠寺は『都市快報』の文化欄の記者、潘卓盈氏を通して、杭州市南郊拘置所と連絡をとることができた。

 杭州市南郊拘置所教育課の陸天仕氏は次のように語っている、「読書は正しい価値観や人生観を持つのに大いに役立つ。近年来、南郊拘置所はずっと所謂『書香拘置所」となるのに力を入れ、懲役刑に服している多くの人々に読書をしてもらうように頑張ってきている。しかし、拘置所は閉鎖された環境で、本の購入と貸出は容易なことではない。今の図書館は書籍の種類が少なく、読書の要求に応じ切れない。今回、霊隠寺から数多くの書籍を寄贈していただき、本当に助かった。心より感謝している。懲役刑に服している多くの人々は人生の智慧と中国伝統文化を神髄とする書籍を読んで、人生の道理が分かり、今後は、法を守り、いい公民になることを願っている」。

 今回寄贈した書籍は350種以上で、800冊以上に達した。内容は文学、歴史、哲学、仏教などにわたっている。これらの書籍は杭州市南郊拘置所内の12か所の閲覧室を回り、懲役刑に服している人々の心を浄化し、よく反省してもらって、彼らが一日も早く社会に復帰できるよう願っている。