「浙江省第一回科学放生シンポジウム」が本寺院で挙行さる

浙江省第一回科学放生シンポジウム」が霊隠寺の法堂で挙行される

浙江省仏教協会副会長、本寺院の住職光泉大和尚が科学放生の仏教的な理念について開示する

浙江省小型動物保護協会の常務副会長朱水林氏が放生と護生について講演する

杭州市漁政漁港漁船監督管理センターの副センター長、張婉平女史が関係する法律?法規を紹介する

浙江省第一回科学放生シンポジウム」会場で熱心に演説を聞く

居士の一人が光泉大和尚に質問をする

  2014年3月15日、浙江省仏教協会の協力、浙江省小型動物保護協会及び杭州市漁政漁港漁船監督管理センターが主催する「浙江省第一回科学放生シンポジウム」が霊隠寺で挙行された。省内の各放生団体や多くの信者居士が参加した。この中で、浙江省仏教協会副会長、本寺院の住職光泉大和尚が「科学放生」に関する仏教的な理念について開示した。

  15日の午後2時、「浙江省第一回科学放生シンポジウム」は霊隠寺の法堂で挙行された。浙江省仏教協会の秘書長、鄭国元氏が司会を務めた。シンポジウムでは、省小型動物保護協会の常務副会長朱水林氏が放生と護生の関係、科学放生の意義と護生の方式について講演した。また、杭州市漁政漁港漁船監督管理センターの副センター長、張婉平女史が国レベルの増殖放流、科学放生に関する法規、法令を紹介し、法に従って放生し、良好な生態環境を保持してほしいと述べた。

最後に浙江省仏教協会副会長で本寺院の住職光泉大和尚が、省内各地から来た放生団体のために、「科学放生」の仏教的な理念について開示した。子供が動物の命を惜しんで肉食を拒絶し、母親を感動させたという一つのシーンを例にし、不殺生や放生の理念は調和のとれた現代社会を建設するためには大変重要であると語った。仏教経典の中には、放生護生の理念がよく見られる。『華厳経』『梵網経』『薬師経』など多くの経典が殺生の悪報と放生護生の功徳について詳しく述べている。中国仏教の大徳祖師たちは昔から修行を通して、放生護生の慈悲心を実践してきた。天台智者大師、永明延寿大師から蓮池大師など、歴代の祖師はみな不殺生、放生を呼びかけ、自ら放生池を作り、放生してきた。近代の弘一大師は放生を毎日の修行としていた。大師は座る時、必ず椅子を揺すって、椅子の脚に隠れた虫が死なないようにした。弟子の豊子愷が弘一大師に頼まれて描いた『放生画集』は今に伝わり大事に保存されている。従って仏教発展史は放生護生の歴史でもあると言える。

現代社会の物質文明はすでに高いレベルに達していると言えるが、命への思いやりはまだ低いレベルに留まっている。大量生産の肉食品は我々の心身を汚染している。放生護生を呼びかけ、生命を大事にし、生態の調和を促進することは、われわれの心身を浄化するだけではなく、さらに人類が調和、持続発展するために必要不可欠なものになっている。放生には科学的な方法が必要である。放生する時、放生の効果をも考慮に入れ、同時に放生を殺生に至らせないようにすべきである。また、生態環境への影響を考え、法に従って放生する種類を選び、積極的に生態のバランスを保護することが重要である。

光泉大和尚の開示を聞いて、信者居士たちは感動を覚え、その場で大和尚にどのようにして科学的で有効な放生をすることができるかについて質問をした。大和尚は慈悲心をもって回答し、随時開示した。参加者たちは随喜し、また歓喜して拝聴した。