本寺院の帰敬式が今日、円満に終了する

  11月3日(旧暦10月1日)に、霊隠寺の三帰依の儀式、つまり帰敬式ききょうしき)が本寺院の法堂で行われた。全国各地から250名の信心深い新参佛弟子が集まり、住職の光泉大和尚が帰敬式を授式した。

  午前九時半、新参佛弟子は法堂に集まり、光泉大和尚のご上堂を恭しくお待ちした。そして、10時半に帰敬式が始まり、光泉大和尚が三宝への帰依の意義を説明なさった。三宝とは佛宝、法宝、僧宝である。宝とはつまり稀有にして珍しいもののことである。帰依とは生きる意義と拠り所を見出すことで、三宝へのもっとも真実で真摯な信頼を表し、佛、法、僧への全身的な敬伏である。

  大和尚は慈悲を以て説法なさった。帰依と俗で言う弟子入りとは本質が違っている。弟子入りは技能や技術を身につけるためのことである。一方、三帰依は生きる意義と拠り所を見出すことである。仏法の学びによって宇宙の真相を知りつくし、無明の煩悩を消去し、生死を乗り越え、菩提を成就する。

 帰依後、佛の教えに従って奉行し、すべての僧を尊敬し、すべての衆生を尊敬してほしい。また、平常心を以て着実に勉強や仕事に励み、菩提心を発して、無上の菩提を成就してほしいと教えられた。

 新参佛弟子たちは光泉大和尚に従い、佛前で「衆生無辺誓願度(地上にいるあらゆる生き物をすべて救済しよう煩悩無量誓願断(煩悩は無量 だが、すべて断とう法門無尽誓願法門は無尽だが、すべて知り尽くそう仏道無上誓願成(仏の道は無上だが、かならず成仏しよう」という四弘誓願を誓った。そして、「尽形寿帰依尽形寿帰依尽形寿帰依僧(命が尽きるまで仏に帰依し、命が尽きるまで法に帰依し、命が尽きるまで僧に帰依する)」という誓いの中で、人生でもっとも重要な選択を完成させた。

維那師が儀礼の指導をする

恭しく光泉大和尚をお迎えする

光泉大和尚が香を焚き、説法をする

新参佛弟子たちが大和尚の説法を聞き、誓願をする

ボランティアたち

朝晩の勤行本と数珠をいただく