本寺院で清明法要が挙行される

清明時節雨粉粉(清明の時節、雨粉粉)、路上行人欲断魂(路上の行人、魂を断たんと欲す)。柳の新緑の枝が垂れるなか、今年も癸巳蛇年の清明節がやってきた。ご往生の方々への思い、感謝と報恩の仏教の心を表すため、2013年4月4日に、本寺院で清明の追思と祭祖の法要(清明節に行われる祖先を思い、祖先を祀る法要)が賑々しく挙行された。

当日の午前、本寺院の全ての僧侶100余名が典座覚性法師に引率され、塔林に赴いて墓参りをし、祖先の霊をお慰めした。大悲法師、性空法師、木魚老和尚をはじめ、歴代の祖師大徳の舎利塔の前で荘厳な供養法会が行われた。そして、法師たちは新位牌堂と旧位牌堂(位牌が祭られた二箇所のお堂)に行って、往生した居士や信者の位牌を供養し、誦経をし、そして成仏のご縁をした。夜に入り、満発法師、印陀法師、惟真法師が中心となり、法師全員が法堂で施餓鬼をした。これによって、怨霊と六道の衆霊を助け、成仏のご縁をした。そして、苦を離れ、楽を得、早く浄土に生まれ変わり、そして共に彼岸に辿り着くことを念じた。

清明節は旧暦の二十四節気のひとつで、中国の民間習俗では伝統のある重要な一日である。春の清明節の頃になると、家族全員が一堂に集まり、先祖の墓参りをし、想いを先祖に馳せ、感謝の意を表す。この伝統は仏教の親孝行や感恩と通じる。そして、清明節になると、仏教徒たちは仏教の伝統に従い、歴代の祖師大徳の墓参りをし、祖師への学習と修行に精進し、仏灯の相続と正法の常住に貢献したことを感謝するのである。